筆者は海外住みなのですが4年近く海外に住んでいると、周囲の人から「このまま永住するの?」と聞かれる事が増えてきました。
日本とは違うルールや生活スタイルにやっと脳も身体も慣れてきたような気がしてきているところで日本へ本帰国するのもなんだかもったいないし、状況が許すなら今の生活で楽しんでいきたい、そう思っているものの現実問題として向き合わないといけない事が色々出てくるわけで…その中の一つが自分が死んだ場合の事ですよね。
飛躍しすぎかもしれないけれど、やっぱり人はいつか死ぬわけですし、いつ病気になるかも分からないしましてやテロが多い昨今、いつ強制的に生涯を閉じられるか分かったものではありません。
日本を出る時にもしっかり考えて出て来たのですが、海外に長期滞在する流れになったところで改めて「もしも」の場合を考えていこうかと思います。
海外で死亡した場合に必要な提出書類や手順については国によって違いがあると思いますので今回省かせて頂きますが更に詳細を知りたい方は自分が滞在している国の日本大使館ホームページか窓口で確認される事をオススメします。
目次
海外での終活、葬式は海外と日本、どちらで行う?
どんな立場で海外で滞在しているかによるけれど、筆者のように海外生活がまだまだ日が浅いし親族は全員日本にいるので今滞在している場所よりも日本の方が知り合いが多い場合は完全に日本で葬式を執り行う方が現実的なんですよね…なんだか自分の遺体をどこへ運ぶか真剣に考えるって変な感覚ですね
私の場合は日本でお葬式を執り行う事しか選択肢はありませんが海外移住者の中には海外でお葬式を執り行った方が良いという方もいらっしゃるかもしれません。
その場合宗教的な部分は一体どうなるのか少し調べてみましたが当然ながら仏教式のお葬式を現地の自宅近所にある教会で執り行う事はできません。
日本人移民が多い地域にはお寺や神社がある地域もあるらしいので、海外でどうしても仏教式のお葬式を行ないたいという人は滞在国の最寄のお寺や神社に相談してみるのも一つの手かもしれませんね。
私が滞在している都市にあるお寺は全宗派に対して開かれているものの浄土真宗の規範に則った仏式葬儀でのみ執り行っているようです。
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日本へ無言の帰国…どのカタチで??
調べていく内に海外で亡くなった場合二つのパターンの状態で帰る事が出来るようです。
一つは滞在先で火葬して貰って遺骨という形での帰国、この場合遺骨を持って帰る方が受諾荷物で持ち帰るか機内持ち込みで持ち帰るか選んで、機内持ち込みで持って帰る場合は事前に予約した航空会社に機内持ち込みの了承を得る必要があるようです。
国や航空会社によっては機内への持ち込みは原則認められていないところもあるので確認は必須ですね!
あと一つの帰国手段は「エンバーミング」というものらしいです。
遺体に防腐処理・消毒・殺菌を施して感染症から守りつつ腐敗を防いで生前の姿に近い状態のまま帰国する方法があるそうです。
これだと荼毘にふす前でも2週間程衛生的に安全な状態で葬儀が可能ですね!
ただ…この方法だとエンバーミング、棺その他諸々の手数料含めて平均150万もかかるんだとか。
故人を思えばこの位安いものかもしれませんが…私は骨壺での帰国を選びます…。
意思表示はとっても大事!遺言状を書いて保管しておこう!
自分の身にもしもの事があった時の為に自分の希望をある程度書いておかないと遺された人が大変な目に遭う可能性もありますので、多少面倒ではあっても遺言状を書いて遺言執行者を法的効力を持たせた状態で指定してその人に遺言通りしてもらうようにお願いしておけばある程度の希望は通るかと思います。
遺言状が短い内容だったとしたらパスポートに書き込んでもいいでしょう。
パスポートは持ち主に何かがあった場合必ず第三者に確認されるものだからかなり効果があるかもしれませんね。
私はひとまず3枚程手書きでコピーしてパスポートに挟んで保管しておく用、友達用身内用控えとして相手に送ったらいいかもしれませんね。
誰にでもいつか来る終わりを準備万端にして迎え入れよう!
海外居住者にとっては気にすべき部分かどうか微妙なラインの内容だけど、実際起こる時は前触れもなく起きるしいざ直面すると人はあせるもの、一回じっくり考えておけばいざと言うとき本人も悔いの気持ちを抱える事無く安心して終わりを迎える事が出来ると思うので海外で暮らしている方は是非一度考えてみてください。