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散骨のやり方が知りたい!費用や手続きなど散骨のルールを調べてみた!

若い頃から「俺の骨は海に放ってくれ」と冗談のように言っている夫。

まだまだ元気ですが、シニア世代目前になると、その言葉がリアルに感じるようになってきました。

遠方に住んでいる子どもたちにあまり負担をさせたくないとも思います。

そこで、私たちの希望通りの供養の形が実現できそうな「散骨」という供養の形に辿り着きました。

今日は、終活の一つの段階として、私たちと同じような思いでおられるあなたのために、「散骨」についてわかりやすく紹介したいと思います。

目次

散骨の大まかな流れ

散骨とは、故人の遺骨を自然の中に返す葬儀、自然葬の1つだと言えます。

一番の特徴は、葬儀後のお墓の管理やご供養などが不必要だということでしょう。

二つめには、散骨する時にかかる費用を除けば、その後にほとんど費用がかからないということですね。

この2点だけでも子どもたちへの負担が随分軽くなると思います。

私たちが散骨という方法を取りたいというのもこれらが大きな理由です。

では、まず一般的な散骨の流れを説明しましょう。

  • 故人が亡くなると、医師から死亡診断書が発行されますので、それを元に死亡届を作成します
  • 役所に死亡届を出すと、火葬埋葬許可証が発行されます
  • 告別式などを経て、斎場で火葬します(斎場は予約制です
  • お骨上げをして遺骨を骨壺に入れます
  • 遺骨を一片が2mm以下になるまで粉骨します
  • 散骨したい場所へ行って、散骨します
  • 遺骨を入れていた骨壺や骨箱を処分します

大まかな流れは以上のようです。

特に注意が必要なのは、粉骨ですね。

遺骨をmm以下になるまで粉骨せずに散骨すると、死体遺棄罪に問われることになりかねません。ですが、故人の遺骨を粉骨するのは精神的にきついことですので、ほとんどの遺族の方は専門の業者さんに依頼されます。

骨壺や骨箱は、故人の名前が書かれていますので、名前がわからないように細かく砕いてから自治体のルールに従って分別して捨ててください。

気を付ける点はあるものの、散骨の手順自体は、複雑なものではありませんね。

では、散骨全体にかかる費用はどのくらいでしょうか。

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散骨にかかる費用

散骨を全て自分で行う方もいらっしゃるでしょうが、ある程度は専門の業者さんにお願いすることが多いと思います。

専門業者にお願いするのは、

  • 粉骨のみ
  • 粉骨から散骨までの準備の一部
  • 粉骨から散骨までのすべて

の3通りあると思います。

全てに共通する粉骨の費用はだいたい25,000円くらいから50.000円くらいが相場のようです。

散骨は、どこへ散骨するかによって費用が大きく違ってきます。

1.海洋散骨

個別散骨・・・単独で船をチャーターして散骨する場合:20~30万円

合同散骨・・・他の遺族と合同で散骨する:10万円前後

委託散骨・・・業者に委託、遺族は付き添えません:5万円前後

ミキワの粉骨・散骨サービス

2.空中散骨

ヘリコプターなどに乗って、海洋上に散骨します。

費用は30万円くらいからと考えてください。

3.宇宙散骨

バルーンを成層圏まで打ち上げて、破裂させて散骨します。

費用は20万円ほどですが、重量制限があり部の遺灰しか散骨できません

4.樹木葬

すでにある樹木や草花の下に散骨します。

これは、自宅の庭や許可を受けた場所に限ります。

樹木葬の墓地や霊園内に散骨する方法もあります。この場合、墓石代はかかりませんが、年間管理料などがかかるため、他の散骨より費用はかさみますね。

およそ50~60万円ほどになります。

散骨の全てを委託する場合の費用は、20.000円程度からですが、大切な遺骨を預けるのですから、

信用のおける散骨代行業者を選ばなければなりません。

しっかりと情報を集めて自分の目で確かめた上で決めましょう。

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どんなところなら散骨できるの?

散骨を規制する法律はありません。ですので基本的には散骨の場所は自由なのですが、私有地や条例によって禁止されている場所もありますので、事前に調べておきましょう。

散骨できる場所を見つけるには、散骨してはいけない場所を避けるという感覚のほうが良いかもしれません。

@散骨してはいけない場所

海の場合は、漁港・漁場・海水浴場付近・船の航路にあたるところは避けてください。法律として避けるのではなく、常識的なマナーとして避けるべきですね。

山の場合は、土地所有者に許可を取れない場合は、散骨は難しいです。国有林についても同じです。特に山への散骨は、山そのものがご神体になっている場所もありますので、慎重にしなければなりません。

川は、生活用水・農業や工業の用水でもある場所ですので、散骨はするべきではありませんね。

自宅の庭ならもちろん大丈夫ですが、穴を掘って埋めたり、墓標を立てることは埋葬法に違反する可能性がありますので気を付けてください。

木の根元などに遺灰を撒くのなら問題はありません。

ちなみに、ペットは規制対象外ですのでどこに埋めても問題ありませんよ。

散骨してからのご供養はどうすればいいの?

散骨はその後の供養などの必要がないから選ぶと言いながら、散骨後のご供養は?というのも矛盾していますが、この場合の供養とはお寺さんに来ていただくようなご供養ではありません。

「手元供養」と言って、自宅で自分たちでご供養をするということです。

毎日お水をあげて、お線香を手向ける、もし知っていればお経をあげるなどですね。

散骨をされる遺族の方には、粉骨した遺灰を少しだけ手元に置いておくという人が多いそうです。

スプーン1杯程度の遺灰を残される方が多く、自宅できれいな容器に入れてご供養したり、

もっと少ない量の遺灰をペンダントに入れて持ち歩くという人もいらっしゃいます。

「手元供養」用のきれいな容器やペンダントは通販などで販売されていますので、けっこう手軽に買えますよ。

海に散骨された方には、海全体がお墓という考えの人も多く、故人を思い出したり、供養したくなったら、海に行って黙とうされているというお話も聞きます。

でも、少しは自分の近くに置いておきたいと思われる人は、「手元供養」をされると心が落ち着くのではないでしょうか。

散骨のやり方が知りたい!費用や手続きなど散骨のルールを調べてみた!まとめ

今日は、散骨というご葬儀の形について紹介しました。

初めて知ったという人にも出来るだけわかりやすく説明したつもりですが、基本的な流れや費用、散骨場所などわかっていただけましたか?

漠然と散骨を考えていた私たち夫婦も、改めて散骨について考えることで、

終活が一段階進められたと思っているところです。

終活のやり方がわからない人へ 肩の力を抜いて読んでみてください。

あなたもいつか来る未来のため、散骨という方法についても考えてみてはいかがでしょう。

お墓がなくても故人を思って弔う心があれば、どんな形でもいいのではないかという思いから散骨という方法は生まれたのだと思います。

ですので、それぞれ自由な形で故人を弔って差し上げればいいのではないでしょうか。

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