夫の実家は車で3時間ほどのところにあり、年に数回、お墓参りを兼ねて帰っています。
ですが、実家に住んでいる義母は年々弱り、この先の義母のことはもちろん、
お墓の世話をどうするか、悩んでいます。
私たちの近所にお墓を移すことも考えますが、子どもたちが家を出ているため
この先結局私たちと同じ悩み事を子どもたちに残すだけになります。
それで「墓じまい」を考えるようになりましたが、何をどうすればいいのか、
いくらかかるのか、見当がつきません。
そこで「墓じまい」について少し調べてみました。
目次
墓じまいとは?
墓じまいとは、今あるお墓を撤去して更地にし、墓地をお寺や管理者に返すことです。
少子高齢化の進んできている現在、墓じまいを検討されている家も多くなってきているようです。
では何から始めればいいのでしょう?
まずは、墓じまいをした後のお骨の行く先を決めておかなくてはなりません。
他の墓地などへの改葬や合祀
散骨
永代供養
手元供養
のどれかになると思いますが、
それは、家族親戚などとしっかりと話し合いをして決めておかないとあとでトラブルになること可能性があるそうです。
気を付けてください!
我が家もぼちぼちと話し合っていますが、幸いにも無理を言う親戚はいないので
スムーズにことが運びそうです。
でも、世の中にはいろいろな人がいますから・・・ねっ。
念のため、しっかりと話し合いをしておいたほうがいいですよ。
次にお墓の管理をしていただいているお寺や管理会社などに墓じまいをするという旨を知らせます。
お墓には、仏様・ご先祖様に魂が宿っていますので、お墓の撤去をする前にその「お御霊」を抜いてお墓をただの物にしなくてはなりません。
その儀式が、“開眼供養”や”魂抜き”と言います。
これは、公営のお墓の場合も必要な儀式ですので、お寺にお願いしなくてはなりません。
その際、お布施として2万円から5万円ほどお渡しします。
また、お寺の墓地の場合は、“離壇料”を払うことが多いです。
これは、義務ではありませんが、長年お墓のお世話をしていただいたお礼という意味も兼ねています。
おおよそ3万円から15万円、20万円までを目安と考えてください。
ただ、稀ではありますが、高額の金額を請求するお寺があるそうです。
そんな時は、頭に血が上ってしまいそうですが、冷静にきちんと話し合いましょう。
時代の流れで墓じまいをする家が多くなってきていますので、お寺側も最終的には、納得してくれることが多いそうです。
お寺側にしてみれば、檀家さんが減るようなことはできるだけ避けたい、
その気持ちもわからなくはないですが・・・・。
散骨や手元供養の場合は、原則(自治体により違います)必要ありませんが、改葬・合祀や永代供養などの場合は、改葬許可申請が必要です。
申請のためには、今の墓地管理者から”埋葬証明“を改葬先の墓地管理者から“受入証明”を発行してもらわなければなりません。
これには、数百円から数千円かかることもあります。
最後にお墓を撤去する専門業者を決めます。
これは、自分で探すこともありますが、お寺や管理会社などに指定業者がある場合もありますので、確認してください。
遺骨を取り出していただいた後は、次のご供養に応じてお骨のメンテナンスをします。
メンテナンスなんて、お墓と縁遠い言葉ですが、その言葉通り。
お骨を洗ったり、カビなどの除去や骨壺の洗浄などをします。
そして、そのあとの供養に応じてお骨を整えます。
勿論このようなことを自分たちではできないので、業者さんにお願いすることがほとんどです。
ここまできたら、あと少しです!
お墓を撤去して更地に戻した墓地の永代使用権を管理者に返します。
「長い間、ありがとうございました」
これで墓じまいは終了です。
ご苦労様でした。_(._.)_
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墓じまいの費用はどのくらい必要?
ここからは、気になる墓じまいの費用です。
お墓の撤去作業料金は、業者さんにより違いますが、
目安として1㎡あたり3万円から15万円ほどお墓1基につき15万円から50万円くらいが一般的な費用と言えそうです。
ただし、これは基本料金で、墓地までの道が狭かったり、階段の上などのために小型の機械などが入らない場合は、人力作業によるところが多くなり追加費用がかかりますので、事前に業者さんにしっかり確認しておきましょう。
次にお骨のメンテナンスにかかる費用です。
専門業者にお願いする場合、1体につき2万円ほどで散骨などの遺骨を粉にする場合は1万円程度かかるそうです。
あとは、開眼供養、離壇料、改葬許可申請にかかる費用などなどでしょうか。
合計50万円前後というところですね。
私は、生きている人間のお引越しと比べて少し高いなぁという印象でした。
でも、これで終わりません。
お引越し先の準備があります!
「ここまででもうおなか一杯!」
という心の声は、無視してもう少しだけ聞いてください。
永代供養と散骨について
一番費用のかからない手元供養は、ここでは省略します。
おそらくほとんどの家の場合、
改葬・合祀・納骨堂に納めたのち、永代供養へと考えおられることが多いようですので、まず永代供養について。
永代供養は、遺骨の預け先によって費用が大きく変わり、約10万円から200万円ほどかと思われます。
それは、預け先の設備・管理・環境やご供養の方法などが様々あるためです。
これから長い間、おそらくずっとご供養して頂くところになりますので、
後悔のないようにしっかりと吟味をしましょう。
(同時にふところ事情も考えて)
散骨は、のちのち供養の手間(手間なんて言ってしまい、すみませんご先祖様)がありませんが、高齢のご親戚からは理解をいただくことが難しいかもしれません。
海洋散骨や樹木散骨などは葬儀社などで紹介して頂けます。
費用は、5万円ほどから30万円ほどです。
気を付けなくてはならないのは、個人で散骨される場合です。
他人の私有地はもちろん、海の海岸近くなども避けなければなりません。
我が家の場合、夫は大好きな太平洋にまいてくれと言っています。
なので、海洋散骨を検討しようかと思っています。
まだまだ先の話ですが・・・・・多分。
以下の散骨サービスが安いので 私はこれにしてもらいます。(その時まで無くならないでね)
墓じまいの進め方や方法は? 費用はどのくらいかかるの?まとめ
墓じまい。
大まかな準備と費用について紹介してきましたが、
参考になりましたでしょうか。
まずは、ご家族でいろいろな資料を見ながら話し合ってみることだと思います。
ああ面倒だ、なんて思わずに
ご先祖様のため、いずれは自分たちの為、
この先もずっといい形でご供養ができるように
少し楽しみながら考えてみてはどうでしょう。
もちろん費用も結構かかりますので、
少しずつ墓じまい預金もしなくてはなりません。
・・・・・と、思っているのは私だけではありませんよね!